2006年カプコンから発売されたプレイステーション2ソフト『大神』。つい最近、2018年のギネス記録に認定されたというニュースを目にしました。
ギネス認定ってどういうこと?
興味をひかれたので、ニュースの真相を調べると同時に、プレイステーション4版『大神 絶景版』を引っ張り出して、あらためて遊んでみました。
そんなわけで、今日はカプコンの名作ゲーム『大神 絶景版』のお話です。
ギネス認定のニュースを詳しく知りたい
大神をプレイしたことがあり懐かしみたい
大神がどういうゲームか知りたい
CAPCOM:大神シリーズ 公式サイト
目次
動物が主役の最高評価ゲームとギネス認定
まずは『大神』を開発した神谷英樹氏のツイートをごらんください。
ほー…つーか二度目の受賞とあるけど一度受賞してたのも初耳なんだが… RT @Kisaragirein: 大神がどうやらギネスに登録されたようです!おめでとうございます!https://t.co/wHQNS1GR8l
— 神谷英樹 Hideki Kamiya (@PG_kamiya) 2018年10月8日
「ほー…つーか二度目の受賞とあるけど一度受賞してたのも初耳なんだが…」
ギネス認定を報じた海外の記事はこちら。
こちらの記事によると、
New York Comic Con 2018のカプコンパネルで、ギネス・ワールド・レコーズは『大神』を「動物キャラクターが主役の最も評判の高いビデオゲーム」として認定した。
ということです。「動物キャラクターが主役の最も評判の高いビデオゲーム」…すごい!
おめでとうございます!
2度目ということは1度目は?
1度目の認定は「もっとも成功しなかったGOTY受賞作品」という、不名誉なものだったようです。
『大神』は色々なウェブサイトから数々の賞を受賞し、Game of the Yearを獲得したにもかかわらず、2006年のリリースから約3年経過の2009年3月現在までに、わずか60万本しか売れなかった。この悲惨な成績はGame of the Year受賞作品の中で最悪の結果である。
参考サイト:Least commercially successful winner of a Game of the Year award | Guinness World Records
あららぁ…
こんな賞をもらっていたなんて。でも今回のギネス認定で、不名誉な過去はチャラでしょう!
大神 絶景版の魅力を改めて伝えたい
大神 絶景版は「和」をモチーフにしたネイチャーアドベンチャーゲーム。美しい大自然の中を冒険し、世界を荒廃させた妖怪を退治する物語です。
水墨画タッチで描かれる神話世界
水墨画調のタッチがとても独特。
筆しらべで美しい自然を取り戻していきます。アマテラスが駆けると足元には花が咲き、紅葉が舞います。
癒される動物たちとの触れ合い
自然の動物たちにエサをあげることができます。ゆったりと素朴なBGMが流れ、ずっと眺めていたいような、優しい気持ちになります。疲れてるときに大神のエサやりを見ると、心にしみます。
旅の途中で出会う八犬士たちは、それぞれが個性的で可愛い。
大神は、本当に、優しい気持ちになれる世界だと思います。
ストーリーはスサノオ視点で考えると面白い
ネタバレを含んでいます!
スサノオは、かつてアマテラスと一緒にヤマタノオロチを封印した英雄の末裔ですが、スサノオ自身はしょーもない大ぼら吹きです。
英雄の末裔として生まれたものの、臆病者で自分に自信が持てなかったため、そこをヤマタノオロチに付け込まれてしまうのです。そして重大な過ちをおかします。
スサノオはうまく誤魔化しながらナカツクニ中を逃げ回りますが、犯した罪はスサノオを追いかけ、悪夢となって彼を苦しめ続けます。 自分の過ちがアマテラスにバレたあとも、スサノオは逃げ続けます。真実と向き合おうとはしません。
そんなしょーもない男が、最愛のクシナダの窮地を知って、ようやく自分の罪と真剣に向き合う覚悟を決めるのです。
スサノオといえば日本神話の神ですが、このスサノオは、とても人間くさいと思いませんか。弱さから過ちをおかし、それから目を背けて逃げ続けるけど、最愛の女性の危機を知ってようやく事実と向き合うんですよね。
クシナダ救出にスサノオが登場したときは、胸が熱くなりました。足をガクガク震わせながら強敵に立ち向かう姿は、格好悪いのに、不思議と格好よく見えるんですよね。
最初にスサノオを見たときは「なんだこいつ」でしたが、最後には共感して「応援したくなるやつ」になっていました。
ヤマタノオロチとの決着のつき方も良かったです。
自分の弱さから過ちを犯してしまったとしても、それを受け入れて向き合う覚悟を持てば、神様のアマテラスが力を貸してくれる…そういうメッセージだと私は受け取りました。
アマテラスの冒険はヤマタノオロチ解決後も続くのですが、旅先でスサノオと出会えなくなったのを、寂しく感じました。
残念な点は2つだけ
第一にカメラ
カメラ操作はオプション内のカメラ操作から、「上下反転」「左右反転」「上下左右反転」を設定できますが、正直、どれもやりづらい…慣れるまで少し時間がかかりました。
第二に戦闘の単調さ
武器として「神器」とサブ装備を2つ組み合わせることができますが、組み合わせ次第でアクションが劇的に変わるということはなく、基本は筆しらべ + ボタン連打がメインです。裏を返せばシンプル戦闘で、誰でも気軽に始められる難易度といえますが。
世界観も登場人物たちも魅力的なだけに、この2点が勿体ないなーと感じました。
大神 絶景版をこれから遊ぶなら
大神が初めて発売されたのは2006年のこと。
2008年から2009年にはWiiから移植版が発売され、2012年にはHDリマスター版『大神 絶景版』がプレイステーション3から発売。2017年にはプレイステーション4、Xbox One、Steam版が登場しました。
そして2018年8月、switch版が発売されました。
こんなに出てたんですね!
これから大神を購入するならどれが良いか?
4K対応のものがいいという場合は、2017年発売のプレイステーション4、Xbox One、Steam版のどれかですね。 携帯機で手軽に楽しむならswitch版がおすすめ。
特にこだわりがないなら、自分が所持しているプラットフォームの絶景版を購入するのが一番だと思います。
最後に
最後に大神 絶景版の個人的な星5評価をのせようと思います。
グラフィック | ★★★★★ |
---|---|
キャラクター | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★☆☆ |
総合的なオススメ度 | ★★★★☆ |
操作性(主にカメラワーク)以外はほぼ満点です!
美しい和のグラフィックと雰囲気を楽しむなら、大神絶景版はこれ以上ないオススメの1本です。20時間くらいでクリアできるので、サクッと楽しみたいときにも◎
日本神話が好きなら、より楽しめると思います。
スサノオがアマテラスを「弟分」として兄弟の契りを交わしているところなんか、日本神話ではアマテラスのほうが姉貴分なのにね。
ではでは、今回はここまで。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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