VRoidを知った瞬間「おもしろそーーーー!!!」
VRoidを実際に使ったあと「え…難しい…なにこれ…分からん…」
去る7月、あのピクシブ株式会社から3Dキャラクターモデルを作成できる無料ツール『VRoid Studio(vロイドスタジオ)』が出るというニュースが、ネット上を騒がせました。Twitterではトレンド入りし、β版の先行利用者応募数は、なんと45.000人。
VRoid Studioは、人型アバター(キャラクター)の3Dモデルを作成できるWindows・Mac用アプリケーションで、どなたでも無償で利用可能になります。作成した3Dモデルは、3Dアプリケーションで利用可能なファイルにエクスポートすることができます。
(公式サイトより引用)
公式によると、vロイドを1人作成すれば、さまざまなプラットフォーム上でアバターとして利用できるとのこと。そして、そのキャラクターを、バーチャルアイドルや3Dゲームのキャラとして使っていくことが可能なのだそうです!
誰もが個性豊かな自分のキャラクターを持ち、そのキャラクターを他者とのコミュニケーションや創作活動に活用できる世界を実現するため、「直感的に操作でき、クリエイターが既に持っているお絵かきのテクニックを最大限に発揮できること」を重視して開発しています。
(公式サイトより引用)
これは…すごい!!!
すごいけど…!
でもね、実際にやってみると、そう簡単ではなかったです。
3D制作の知識などほぼゼロだと、どこをどういじっていいのかサッパリ。
それでも何とかショートヘアの女の子を作成し、あれこれと試行した結果、ズブの素人でも超簡単に作れる方法に辿り着きました。
これから画像をまじえながら、工程を説明していきます。良ければお付き合いください。
目次
初心者にもできた!後ろ髪の作り方
それでは、素人の私にもできた超簡単なショートヘアの作り方です。使用するのは、最初から用意されている『プロシージャルヘア』を2つ、のみ。この2つのプロシージャルヘアの調整だけでショートヘアの女の子を作っていきます。まずは後ろ髪から。
ショートヘアの後ろ髪を作る手順
- プロシージャルヘアを追加する
- プロシージャルヘアの「本数」「間隔」を増やす
- プロシージャルヘアの「位置」を移動させる
- 「頭に沿わせる」をゼロにする
- 髪全体を好みの長さと形へと調整する
- 「形状」を調整して完成!
それでは手順を1つ1つ詳しく見ていきましょう!
1.プロシージャルヘアを追加する
髪型編集画面に移動し、「デザイン」<「へアーリスト」<「プロシージャルヘアを追加」を選択。画像のようなパラパラの髪の束が追加されます。
2.プロシージャルヘアの「本数」「間隔」を増やす
プロシージャルヘアを追加しただけでは、髪束の間がスカスカなので、プロシージャルパラメータータブにある「本数」を増やし「間隔」を広げます。今回は後ろ髪に使うため、後頭部全体を覆うように本数は最大。間隔は、隙間がなくなるよう調整します。
3.プロシージャルヘアの「位置」を移動させる
つむじが見える位置へカメラを移動。「位置」の調整で、後ろ髪になるよう回り込ませます。
3まで終わったときの髪の様子を、横からと、後ろから見るとこんな感じ。
髪の毛が、顔の輪郭・頭の形に添って流れているのが分かりますね。私はこれがちょっと気にくわなくて。これから丸みを帯びたふんわりとしたショートカットにしていきます。
4.「頭に沿わせる」をゼロにする
プロシージャルグループに「頭に沿わせる(前後)」という項目があります。最初は1.00と最大ですが、これを「ゼロ」にします。そうすると、顔に沿っていたポリゴンが解除され、きれいなストレートヘアに。
5.髪全体を好みの長さと形へと調整する
髪の毛のポリゴンの点を動かして、髪型をショートヘアに変えていきます。点と点の間隔は狭すぎず、離れすぎずを意識し、全体を見ながら自然な丸みへ仕上げていきます。
6.「形状」を調整して完成!
5が終わった時点では、まだ毛先の隙間が気になります。この隙間を埋めるカギは、プロシージャルグループにある「形状」でした。
形状には「ふんわり・ぱっつん・イカ・イカちゃん」の4つがあります。(なんでイカちゃんなんだろうw) 私は難しいことは分からないので、形状はふんわりのまま、その下にある断面形状を動かして隙間を埋めました。 これにて、後ろ髪は完成です!
前髪の作り方
ここまで説明した後ろ髪と同じ1~6の手順で前髪も作れます。本数と間隔を前髪に合うよう増やし、前髪の位置に移動させ、頭に沿うポリゴンを解除して、前髪の長さになるようポリゴンの形を調整。最後に形状を整えたら完成です。
髪の色を変えるときは、ヘアーから。
後ろ髪と前髪のハイライトが馴染むよう、調整することも忘れずに。
顔はゲームのキャラクリに近い
vロイドのモデルの顔は、ベースがある程度固定されていて、モデリングというよりゲームのキャラクリみたいな感じです。サイドにある各バーを左右に動かして、パーツの位置・大きさを調整していきます。
これについては、難しい操作はないですね!
MMDとしては「まだ」使えない
気になるキャラクター作成後の使い方ですが。今はまだ、MMDを始めとする、ほとんどの形式と互換がありません。
使ってみた感想
まだやれることは少ないけど、髪型なんかはコツを掴めば何時間ものめりこんで遊べそうだし、今後の展開をワクワク想像させてくれる、未来の詰まったソフトだと思います。
実は、この記事を書く間にも、前髪を手書きで追加した、別の2パターンの髪型を作成して遊んだりしました。
手書きで髪型を書いていく作り方については、時間があれば、まとめてみたいと思います。
このvロイド、扱いは難しいし、ヘルプや使い方サイトは充実していないし、MMDとして使えないし、正直、素人には本当にとっつきにくいです。
でも、これはまだβ版。
製品版に向けて新機能の追加、改善が、日々おこなわれています。
想像してみてください。もし製品版が、ピクシブのコンセプト通り「直感的な操作でオリジナルキャラクターを作ってあらゆるプラットフォームに連れ出す」ことができるものになったら?
自分のアバターとして愛着を持って使っていけるし、アバターを通しておこなうコミュニケーションがより豊かになっていくと思いませんか。VTuberの始め方もいまよりうんと簡単になるでしょう。とても「未来」を感じます。
どんなキャラクターを作り出すかは、あなた次第。
ではでは、お付き合いいただき、ありがとうございました。
注意!
当記事で使用したのはVRoid Studio v0.2.4アップデート版です。今後のアップデートで仕様が変更になる可能性がございます。